ジョンとヨーコを撮った写真家アニー・リーボヴィッツ、2月に東京で個展開催決定

2016年01月18日 17:10 カテゴリ:最新のニュース

 

 

昨年8月に開催が伝えられた世界的写真家 アニー・リーボヴィッツの日本巡回展の詳細が判明した。

 

今回行われる展覧会「WOMEN:New Portraits 」(独占コミッッショニング・パートナー UBS ※1)はロンドンを皮切りに、東京、サンフランシスコ、シンガポール、香港、メキシコシティ、イスタンブール、フランクフルト、ニューヨーク、チューリ ッヒなどを巡回する世界ツアーとなっており、東京では2月20日から3月13日まで、江東区・東雲の「TOLOT/heuristicSHINONOME」が会場となる。

 

アニー・リーボヴィッツは1949年生まれ。1970年代初頭にローリング・ストーン誌の写真ジャーナリストとしてキ ャリアをスタートさせ、以来ポップ・カルチャーの力強く鮮烈なイメージを写し続けている。1973 年に同誌チ ーフ・フォトグラファーに就任。その10年後には、ヴァニティ・フェア誌とヴォーグ誌の仕事も手掛けるようになった。また1980年にジョン・レノンとオノ・ヨーコの2ショット写真を撮ったことでも知られている。その膨大かつ卓越した作品群には、時代を象徴する肖像写真が多く含まれており、その作品はアメリカの国立肖像画美術館をはじめ、アムステルダム市立近代美術館、ナショナル・ポートレート・ギャラリー、エルミタージュ美術館など世界各地の美術館やギャラリーで展示されてきた。

 

また、メトロポリタン美術館、スミソニアン・アメリカ美術館、ナショナル・ポートレート・ギャラリーに作品が所蔵されているほか、世界で最も重要な民間企業による現代アート・コレクションの一つとして知られる「UBS アート・コレクション」(※2)に新たな肖像写真作品群が加わった。

 

今展はリーボヴィッツが1999年に出版し絶大な人気を博した写真集『Women』に端を発したプロジェクトの一環で、リーボヴィッツが巡回展を開催する世界各地域、都市の女性を撮影し、現代社会における女性の役割、そしてこれからを映し出すもの。1月13日にロンドン展で公開された新たな肖像写真群は、アーティスト、ミュージシャン、経営者、政治家、作家、 慈善活動家など、様々な領域で活躍する女性を被写体としており、今展では新しく制作された作品の他、 プロジェクト初期のオリジナル作品や未発表の写真も含まれる。

 

UBSの単独コミッションのもと行われる今回の世界巡回展に関しリーボヴィッツは「UBS と共に、私が大切にしてきたテーマに取り組めることを 大変光栄に思います。この壮大なテーマと向き合うことは、例えてみれば、大海原を写真に撮り続けることに似て いるかもしれません」とコメントを寄せている。

 

※1 UBS…現代アートをグローバルに支援するリーディング・サポーターと して、文化・芸術活動をサポートしてきた長い歴史を有する。グローバル・リード・パートナーとしてバ ーゼル、マイアミビーチ、香港で開催されるアート・バーゼルを長年支援しているほか、Solomon R. Guggenheim Museum and Foundation と共同で Guggenheim UBS MAP グローバル・パートナーシップを支援している。 

 

※2 UBS アート・コレクション…絵画、写真、図画、版画、ビデオアートや彫刻を含み、新進気鋭の芸術家から現代を代表する芸術家まで、幅広いアーティストが手掛けた30,000 点以上の作品で構成。56カ国余りで837を超える施設に所蔵されている。現代写真のコレクションには、ティナ・バーニー、カンディダ・ヘーファ ー、ピピロッティ・リスト、シンディ・シャーマン、サム・テイラー=ウッドをはじめとする様々な写真家の作品が含まれ、最近では、トーマス・デマンドの作品が加わった。

 

【会期】2016年2月20日(土)~3月13日(日)

【会場】TOLOT/heuristicSHINONOME(東京都江東区東雲2-9-13 2F)

【休館】無休

【開館】月~日曜=10:00~18:00(金曜は20:00まで) 

【料金】無料

【関連リンク】展覧会公式サイト

 

 


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