大迫力!学研が日本刀を原寸大で鑑賞できる英訳付書籍『日本の美 日本刀』を刊行

2015年10月06日 16:45 カテゴリ:最新のニュース

 

 

株式会社学研プラスは9月28日、日本刀を原寸大で紹介する英訳併記の書籍『日本の美 日本刀 The Japanese Sword』(稲田和彦・監修)を発売した。

 

ブラウザゲーム『刀剣乱舞』や、全国を巡回している『エヴァンゲリヲンと日本刀展』、そしてクール・ジャパンとして、その魅力が国内のみならず海外においても再評価の機運が高まっている日本刀。本書はその刀身や拵(こしらえ/柄や鞘などの外装)、そして鐔(つば)などの刀装具を、原寸大・拡大で掲載し、さらに英訳併記で紹介する初の試みの日本刀書籍となる。

 

鋒(きっさき)の多彩な表情から、数ミリの反り具合で全く異なる全体の印象、ふたつとして同じもののない刃文(はもん)、茎(なかご)の銘の切り方に至るまで、原寸だからこそ改めて気づく日本刀の魅力が多数掲載。監修は、シリーズ累計11万部のロングセラームック『日本刀大全』を監修した京都国立博物館名誉館員の稲田和彦氏が務め、全国の名刀を知る氏が厳選した掲載刀45口は、世界遺産でもある厳島神社に奉納されたものから、ゲームでも大人気の国宝、さらに個人所蔵の国宝や知られざる名刀まで多岐にわたり、うち21口は現存する拵も一緒に紹介している。そして10口は、左右98センチの両観音開きで掲載。来年1月に福岡市博物館で展示が予定されている国宝「名物 へし切長谷部」なども、実物大の圧倒的な迫力で鑑賞することができる。

 

 

解説は、その刀を熟知する所蔵先の学芸員や専門家が執筆。特徴や見どころ、歴史を含めて400字前後で紹介し、それを日本刀専門家として海外でも著名なポール・マーティン氏が簡潔に英訳。解説以外にも、詳細な法量(スペック)や、拵の名称、図版と写真満載の刀剣鑑賞用語集に至るまで、英訳を併記している。刀45口、刀装具35点を、約200点の写真で紹介。22の美術館、博物館、神社、公官庁と愛刀家、そして銀座長州屋の全面協力を得て、日本人が千年を超えて愛しつづけてきた至宝を紹介する。

 

《両観音開き98センチ掲載刀10口》

太刀 銘 来國俊

太刀 銘 三条(名物 三日月宗近)&拵

刀 金象嵌銘 長谷部國重(名物 へし切長谷部)&拵

太刀 銘 千手院康重 &拵

太刀 銘 則宗&拵

太刀 銘 信房作&拵

太刀 無銘 一文字(名物 日光一文字) &刀箱

太刀 銘 備州長舩則光&拵

刀 金象嵌銘 本多中務所持(名物 中務正宗)

太刀 銘 筑州住左(号 江雪左文字) &拵

 

【タイトル】『日本の美 日本刀 The Japanese Sword』

【監修】稲田和彦(京都国立博物館名誉館員)

【発売日】2015年9月28日

【判型】257×259×22mm(ケース入)、260頁(4色144頁、1色116頁)

【定価】本体5900円(税抜)

【ISBN】978-4-05-406294-8

【発売場所】全国書店、ネット書店、国外有名書店

【英訳】ポール・マーティン(Paul Martin)

【関連リンク】学研出版サイト

 


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