ゾウが美術館の館長就任?!小沢剛の作品世界へ橋渡し 

2015年06月19日 11:59 カテゴリ:最新のニュース

 

小沢剛 −ゾウ館長からの夏休みのしゅくだい

 

 

市原湖畔美術館でゾウが館長になるユニークな企画展「小沢剛ーゾウ館長か らの夏休みのしゅくだい」が6月20日より開催される。

 

「市原ぞうの国」 より、ゾウのゆめ花が名誉館長に就任する今展では、ゾウ館長がみずから展覧会のガイド役となり、現代美術家・小沢剛の作品世界への橋渡し役をつとめる。 ゾウ館長が展覧会を通じて提示するのは、子どもや現代社会を生きる元・子ども = 大人への「宿題」。「ゾウ」というシンボルを通 じて、普段とは異なる世界の見方を提示し、想像力を刺激する。

 

今展で小沢は新作《ゾウのためのベジタブル・ウェポン》を発表。小沢の代表作とも言える《ベジタブル・ウェポン》シリーズは様々な地域で料理の具材を組み合わせて銃のように造形し、女性をモ デルに写真を撮影。撮影後は、野菜をバラバラにし、みんなで食を囲むことで「武装解除」を行うもの。今展の新作では戦後、戦争の犠牲のシンボルとしても語られたゾウから想起される様々なイメージへ視線を傾けることを試みる。また子どもに人気のある「布団山」でおなじみの《あなたが誰かを好きなよう に誰もが誰かを好き》は市原湖畔美術館バージョンで登場。既存の構造体を生かしながらリノベー ションを行った同館ならではのユニークな吹き抜け展示空間を生かし、双子山となって現れる。

 

なお会場では関東圏で初出展となる《ポスターの写真》も展示。同作は2013年瀬戸内国際芸術祭・男木島の「昭和40年会男木学校」の社会の教室で展示されたもの。つい最近まで行われていた原子力エネルギー推奨のためのポスターコンクールで入選した絵を模写 し、それを写真に撮った作品は3.11以降を生きるわたしたちへの「宿題」を提示する。

 

 

 

【会期】2015年6月20日(土)~9月23日(水・祝)

【会場】市原湖畔美術館(千葉県市原市不入 75-1)

【TEL】0436-98-1525

【休館】月曜、祝日のとき翌日

【開館】10:00~17:00(土日祝は延長あり・入場は閉館の30分前まで)

【料金】一般600円、65歳以上・大高生500円、中学生以下無料

【関連リンク】市原湖畔美術館

 

 


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