マネックス証券「ART IN THE OFFICE 2015」に蓮沼昌宏氏決まる

2015年05月28日 15:39 カテゴリ:最新のニュース

 

「社員との対話を通してつくられていく作品」が選出

 

蓮沼昌宏氏

 

マネックス証券株式会社は28日、社会文化活動の一環として毎年度実施している「ART IN THE OFFICE」プログラムの受賞アーティストとして蓮沼昌宏氏を選出したと発表した。

 

同プログラムは2008年にマネックス証券の持株会社であるマネックスグループ株式会社が開始したもので、2010年よりマネックス証券主催で開催。選出されたアーティストが同社のプレスルーム(会議室)壁面の展示作品を制作し、約1年作品が展示される。また選出されたアーティストには30万円の賞金および10万円の制作費が支払われる。今年度は88点の応募があり、塩見 子(NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]理事長)、住友文彦(キュレーター)、長瀬夕子(小山登美夫ギャラリー ディレクター)、松本大(マネックス証券代表取締役社長CEO)、森川亮(C Channel株式会社 代表取締役)の5名が審査にあたった。

 

蓮沼氏は1981年東京都生まれ、2010年東京芸術大学大学院博士課程修了。絵画やアニメーション、写真を表現手段とし、物語やイメージの自律性、夢の不思議さへの関心を作品化している。これまで越後妻有里山現代美術館[キナーレ] 2014夏企画展「全ての場所が世界の真ん中-1/100,000の妻有」展(新潟県)、「原始感覚美術祭2014」(長野県)等に参加。2015年7月には新潟県で開催される「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ」に出展予定。今回の選出については次のようにコメントを寄せている。

 

のべつまくなしに、あちらこちらに興味を抱いていた二十代が嘘のように、今やほとんどのことに関心を持たなくなりました。しかし、ただ一つ、必要性を感じているのが「物語」であり、物語をつくりたいと思っています。それを表すのは小説ではなく、絵を描くための“よすが”としての、物語づくりです。今回の制作では、小笠原諸島に産まれつつある新島と、気流にのってそこへ入り込んでしまったアリさん、という話を入口にしています。物語の続きは、マネックスの社員との対話を通して、そして絵筆を通して、つくられていきます。僕にとってはもちろん、プレスルームを訪れる方々にとっても縁のある表現を目指して。この機会を嬉しく思います。

 

「新しい昔話」 ※展示作品イメージは、蓮沼氏の完成作品のイメージ。受賞作品は2015年6月以降に制作予定。

「新しい昔話」 ※完成作品のイメージ。受賞作品は2015年6月以降に制作予定。

 

 

 


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