銅版画家・丹阿弥丹波子、東京・神奈川の美術館でふたつの展覧会を開催

2015年05月02日 09:00 カテゴリ:春陽会

 

 

丹阿弥丹波子「フランネルフラワーたち」2013年 32.5×24.0cm メゾチント

丹阿弥丹波子「フランネルフラワーたち」2013年 32.5×24.0cm メゾチント

 

 

長谷川潔の作品との出会いをきっかけに駒井哲郎へ師事し、日本の銅版画を黎明期より支えてきた丹阿弥丹波子(1927年東京生まれ、春陽会会員)が、東京と神奈川のふたつの美術館において、大型の展覧会が開催されている。

 

東京・日本橋のミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションでは、浜口陽三との二人展が開催されている。生前、幾度も丹阿弥の個展を見ていた浜口陽三とふたり、銅版画約60点が出品。また、詩人・大岡信を父にもつ大岡亜紀が、丹阿弥の作品に想を得た詩3篇もともに展示されている。

 

 

浜口陽三「赤い皿」1969年 24.5×51.7cm カラーメゾチント(以上2作品はミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションに展示)

浜口陽三「赤い皿」1969年 24.5×51.7cm カラーメゾチント(以上2作品はミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションに展示)

 

 

神奈川の茅ヶ崎市美術館では、「時のきらめき 丹阿弥丹波子銅版画展」と題した個展を開催中。約100点のメゾチント作品とともに、これまで紹介されることの少なかった初期のエッチング作品なども展示され、本格的な回顧展となっている。

 

なお、5月25日(月)からは、東京・銀座のシロタ画廊でも個展を開催。ビロードのような漆黒の魅力は、実作を目の前にしてこそ堪能できるものである。ぜひ、各会場へ足を運んでほしい。

 

 

丹阿弥丹波子「春の花 ’96」1996年 個人蔵(茅ヶ崎市美術館に展示)

丹阿弥丹波子「春の花 ’96」1996年 個人蔵(茅ヶ崎市美術館に展示)

 

 

 

「浜口陽三・丹阿弥丹波子二人展 はるかな符号 大岡亜紀の詩と共に」

【会期】 2015年4月4日(土)~6月30日(火)

【会場】 ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション(東京都中央区日本橋蛎殻町1-35-7)TEL03―3665-0251

【休館】 月曜、ただし5月4日開館

【開館】 11:00~17:00(入館は閉館30分前まで、土日祝のみ10:00から、5月10日(日)はイベント開催のため12:00閉館)

【料金】 大人600円 大学・高校生400円 中学生以下無料

【関連リンク】 ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション

 

「時のきらめき 丹阿弥丹波子銅版画展」

【会期】 2015年4月5日(日)~6月7日(日)

【会場】 茅ヶ崎市美術館(神奈川県茅ケ崎市東海岸北1-4-45)TEL0467-88-1177

【休館】 5月7日(木)・8日(金)・11日(月)・12日(火)・13日(水)・18日(月)・25日(月)、6月1日(月)

【開館】 10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)

【料金】 一般600円 大学生400円 高校生以下無料

【関連リンク】 茅ヶ崎市美術館

 

 

 


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