「HARMONY」と「DIVERSITY」

HARMONY
チームラボ, 2015, インタラクティブデジタルインスタレーション, 音楽: 高橋英明

5月1日から「地球に食料を、生命にエネルギーを」をテーマに開幕する2015年ミラノ国際博覧会(以下ミラノ万博)。その日本館でウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」が新作2点を発表することが分かった。

チームラボは猪子寿之が代表を務め、プログラマ・エンジニア、数学者、建築家、 CGアニメーター、 Webデザイナー、グラフィックデザイナー、絵師、編集者など、スペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団。アート・サイエンス・テクノロジーの境界線を曖昧にしながら活動しており、現在は日本科学未来館で大規模な展覧会「チームラボ 踊る！アート展と、学ぶ！未来の遊園地」を5月10日まで開催している。

今回、ミラノ万博で展示されるのは「HARMONY」と「DIVERSITY」の2作品。「HARMONY」は水田をテーマに、腰やひざ下など、さまざまな高さでつくった稲穂に見立てたスクリーンで空間を埋め尽くし、腰から膝ほどの高さに映像が無限に広がるインタラクティブな映像空間を出現。映像は鑑賞者の位置やふるまいに合わせて変化し、来場者はまるで稲穂を分け入るかのように、インタラクティブな映像空間の中を分け入り、歩き回りながら、 1年を通した象徴的な日本の自然を体感することができるという。

HARMONY
チームラボ, 2015, インタラクティブデジタルインスタレーション, 音楽: 高橋英明

HARMONY
チームラボ, 2015, インタラクティブデジタルインスタレーション, 音楽: 高橋英明

また「DIVERSITY」は食の源である日本の水を、象徴的に滝で表現。食の多様性(DIVERSITY)という大量の情報を来場者に伝えるために、 360度どこからでも鑑賞できる巨大な滝に、食に関連する大量のコンテンツの画像が流れる。来場者は、流れてきた画像にタッチすると、画像と詳細の情報が、自分のスマートフォンへと取り込まれ、持ち帰ることができる。同じ空間にいる来場者が、体感を共有できるシンボリックな滝と、個人が持つスマートフォンを繋げることによって、感動の共有と、大量の情報に対する利便性を共存させるチャレンジを行うという。

DIVERSITY
チームラボ, 2015, インタラクティブデジタルインスタレーション, 音楽: 高橋英明

DIVERSITY
チームラボ, 2015, インタラクティブデジタルインスタレーション, 音楽: 高橋英明

2015年ミラノ国際博覧会(2015ミラノ万博) 

【会期】2015年5月1日(金)～10月31日(土)

【会場】2015年ミラノ国際博覧会 日本館

【開館】未定 ※ミラノ万博全体の開館時間は10：00～23：00

【参加クリエーター】紫舟(PROLOGUE)、猪子寿之(Scene I HARMONY、 Scene II DIVERSITY)、竹村真一(Scene III INNOVATION)、清水亮司(Scene III INNOVATION)、佐藤オオキ(Scene IV COOL JAPAN DESIGN GALLERY)、齋藤精一(Scene V LIVE PERFORMANCE THEATER)