【ニュース】「もの派」のドローイングに迫る展覧会 東京画廊+BTAPで開催

2015年02月19日 10:22 カテゴリ:最新のニュース

 

MONO-HA: WORKS ON PAPER

 

菅木志雄「四つの隅と一つの線分」1975,39.1x54.2cm, マジックペン、パステル、紙

菅木志雄「四つの隅と一つの線分」1975 39.1×54.2cm マジックペン、パステル、紙

 

1969年の関根伸夫の個展開催を皮切りに、「もの派」のアーティストたちの展覧会を数多く開催してきた東京画廊+BTAP。今回、そのドローイングに光を当てた展覧会「MONO-HA: WORKS ON PAPER」展が3月7日(土)より開催される。

 

近年世界的な評価の高まりとともに、展覧会の機会も増加している「もの派」。その作品の性質から、通常はインスタレーションや立体作品に注目が集まることが多いが、今展では榎倉康二、狗巻賢二、小清水漸、李禹煥、関根伸夫、菅木志雄、成田克彦、吉田克朗のドローイング作品のみを展覧する。たとえば、榎倉康二の<Figure B-No.61 のためのドローイング>(1985)のようなエスキースは、ある別の作品に至る過程として存在している。一方、菅木志雄が1975年に制作したドローイング群は、様々な素材、技法を用いた作品であり、実験的でありつつも自立した作品と言うべきものだ。今展ではこれら様々なドローイングの有り様を通して、各アーティストの思考と実践を検証し、それぞれの特異性を再考する。

 

なお、東京都現代美術館では3月22日まで、菅木志雄の70年代の作品に迫る「菅木志雄 置かれた潜在性」が開催中。あわせてチェックしたい。

 

榎倉康二「Figure B-No.61のためのドローイング」1985 37.2x46cm 鉛筆、水彩、方眼紙

 

小清水漸「無題」1976 79.5x109.3cm クレパス

小清水漸「無題」1976 79.5×109.3cm クレパス

 

成田克彦「不明」1970 72.5x51.5cm 紙(鳥の子紙)、ポスターカラー(青、緑、赤、白)

成田克彦「不明」1970 72.5×51.5cm 紙(鳥の子紙)、ポスターカラー(青、緑、赤、白)

 

吉田克朗「不明」1977 63x90cm 木炭、アクリル、紙

吉田克朗「不明」1977 63x90cm 木炭、アクリル、紙

 

【会期】2015年3月7日(土)~4月11日(土)

【会場】東京画廊+BTAP(東京都中央区銀座8-10-5 第4秀和ビル7階) TEL 03-3571-1808

【休廊】日・月曜・祝日

【開廊】11:00~19:00(火-金)、11:00~17:00(土)

【料金】無料

【関連リンク】東京画廊+BTAP

 

 

 


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