【ニュース】アメリカ西海岸の中心的ギャラリー「BLUM&POE」東京にオープン

2014年08月28日 20:21 カテゴリ:最新のニュース

 

Dave Muller, polaroid drawings, 2014

Dave Muller, polaroid drawings, 2014

 

ティモシー・ブラムとジェフリー・ポーによって1994年9月に設立され、村上隆や奈良美智など日本を代表する現代アーティストも扱うアメリカ西海岸の中心的アートギャラリー「BLUM&POE」が東京・神宮前にギャラリースペースをオープンさせる。創業当初から一貫してアーティストと密接に協力して野心的な作品の制作に取り組み、美術館レベル の展覧会を志向してきた同ギャラリー。日本、中国、ヨーロッパ、アメリカのアーティストに脚光を当てるプログラムを展開し、若手アーティストの作品の普及に努めている。

 

今回、オープン第一弾の展覧会となるのはロサンゼルスのアーティスト、デイヴ・ムラー(1964年サンフランシスコ生まれ)の個展「Sublime Memory Garden」。同ギャラリーで9回目の個展となる今回は、ムラー初の日本国内での個展となる。紙に描かれたアクリル・ペインティングとインスタレーション作品は、音楽そのものへの深い関心に根差している。またいかに音楽が我々の日常に浸透し、生活をかたち作り、そして様々な文化間・文脈間で対話を可能にするかに着目しており、レコードジャケットやCDケース、ミラーボール、iPod等、自身の音楽への執着につながるモチーフを描いている。

 

「Sublime Memory Garden」 はムラーの「音楽」への思いを、もう一つの重要な「自然」に結びつけた思索の庭(ガーデン)。インスタレーションは壁に直接描かれたドローイングで始まり、タイムラインでギャラリーを巡り、音楽界の経済の担い手であったロックンロールの興隆と衰勢を描き出す。壁のそこかしこに置かれたドローイングの額は、タイムラインのなかの特定の時を表し、ギャラリーの壁いっぱいに広がる窓からは明治神宮の森が見渡せ、そこには青々とした緑の庭の、豊かな「土地」が思い起こさせられる。ギャラリー中央には低いテーブルが置かれ、ポラロイド写真の形式のドローイングが数多く並ぶ。壁に描かれたイメージから離れ、また寄り添って、このドローイングの山はインスタレーション全体にある趣を与えてくれる。

 

 

 

Dave Muller「Sublime Memory Garden」

【会期】9月19日(金)~11月15日(土)

【会場】BLUM&POE (東京都渋谷区神宮前1-14-34 原宿神宮の森5階) TEL 03-3475-1631

【休廊】日・月曜・祝日休廊

【料金】無料

【関連リンク】BLUM&POE

 


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