【レポート】 文化政策部会長に熊倉純子氏を選任

2014年06月04日 10:00 カテゴリ:最新のニュース

 

第4次答申策定に向け 文化審議会 政策部会 開催

大林剛郎氏、山下裕二氏ら23名の部会委員決まる

 

第12期第1回文化政策部会 正面左から青柳文化庁長官、熊倉純子・政策部会長、片山泰輔・会長代理

文部科学大臣または文化庁長官の諮問に応じ、文化の振興・国際文化交流の振興に関する重要事項を調査審議する文化審議会(宮田亮平会長)の第12期文化政策部会の第1回会合が5月15日、文部科学省で開かれた。

 

部会には青柳正規・文化庁長官はじめ18名の委員が出席。まず部会長の選任があり、熊倉純子氏が出席委員の互選により政策部会長に選ばれた。また、部会長代理は会長指名で片山泰輔氏に決定した。

 

今期の部会では、下村博文文科大臣より先に示された「文化芸術立国中期プラン」に基づく第4次基本方針の策定に向けての審議検討が早急にして大きな課題となる。それは2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けての様々な検討項目の審議、提言である。

 

政策部会は今後5~7月中の数回の部会審議を経て「早急に対応すべき事項の整理」をとりまとめ、第2回文化審議会総会に前記事項を報告。平成27年度概算要求に反映される。さらに8~10月の数回の部会審議では、各芸術団体、地方公共団体などからヒアリングを行い、論点整理、各部会等からの審議経過報告等も受ける。11~12月頃、答申案の審議、新年にかけて国民からの意見も募集。そして第3回審議会総会・第10回政策部会の合同会議(平成27年2月を予定)にて案をまとめ、第4次の答申案とする、という。以上の日程が進め方のイメージだが、政策部会としてはかなり厳しいスケジュールである。

 

◇文化審議会第12期文化政策部会委員(平成26年4月1日現在) ※太字は新任委員

 

赤坂憲雄(学習院大学教授、福島県立博物館長)

太下義之(三菱UFJリサーチ&コンサルティング芸術・ぶんか政策センター主席研究員/センター長)

大林剛郎(大林組代表取締役会長、日本経済団体連合会経済外交委員会共同委員長)

片山泰輔(静岡文化芸術大学教授)

加藤種男(企業メセナ協議会代表理事専務理事)

河島伸子(同志社大学教授)

熊倉純子(東京藝術大学教授)

紺野美沙子(女優、国連開発計画親善大使)

佐々木雅幸(同志社大学特別客員教授)

相馬千秋(アートプロデューサー)

武内紀子(コングレ代表取締役社長)

仲道郁代(ピアニスト、大阪音楽大学特任教授、桐朋学園大学教授)

野村萬斎(狂言師、世田谷パブリックシアター芸術監督)

林文子(横浜市長)

平田大一(沖縄県文化振興会理事長)

増田宗昭(カルチュア・コンビニエンス・クラブ代表取締役社長兼CEO)

馬渕明子(国立美術館理事長、国立西洋美術館長)

黛まどか(俳人)

宮田亮平(東京藝術大学長)

三好勝則(アーツカウンシル東京機構長、工学院大学特任教授)

山下裕二(明治学院大学教授、山種美術館顧問、美術史家)

湯浅真奈美(ブリティッシュ・カウンシルアーツ部長)

吉本光宏(ニッセイ基礎研究所主席研究員・芸術プロジェクト室長)

 

【関連記事】 レポート:文化審議会第14期第1回総会 開かれる

 

「新美術新聞」2014年6月1日号(第1345号)3面より

 


関連記事

その他の記事