【ニュース】 杉本博司創設「小田原文化財団」の新施設が着工

2014年05月14日 09:44 カテゴリ:最新のニュース

 

「 (仮称) 小田原文化財団 江之浦コンプレックス」2016年完成予定

 

ギャラリー棟 ©Hiroshi Sugimoto+New Material Research Laboratry

 

現代美術家の杉本博司氏により創設された公益財団法人 小田原文化財団が、設立当初より神奈川県小田原市で進めてきた施設建設プロジェクト「(仮称)小田原文化財団 江之浦コンプレックス」が、4月に着工した。

 

同財団は、古典演劇から現代演劇までの伝承・普及、古美術から現代美術に至る美術品等の保存・公開を主な事業として、時代・ジャンルを越えて芸術文化を振興することにより、世界的な視野に立って日本の文化の向上に寄与することを目的に2009年設立されたもの。これまで、各地の展覧会やアートイベントへの企画・出品協力、文楽やパフォーマンスの公演などを行い、その活動は国内外で大きな注目を集めている。

 

急峻な箱根外輪山を背に、相模湾に臨む新施設は、財団の活動拠点として美術品鑑賞の為のギャラリー棟、茅葺の能舞台、茶室「天正庵」の再興、室町時代の遺構である明月門の移築、回遊式庭園、オフィス棟などから構成される予定だ。また、建設にはニューヨークのジャパンソサエティも特別支援を行っており、今後の両者の取組みも期待される。完成は2016年の予定。

 

 

ギャラリー棟先端部 ©Hiroshi Sugimoto+New Material Research Laboratry

 

ガラス舞台 ©Hiroshi Sugimoto+New Material Research Laboratry

 

茶室「天正庵」 ©Hiroshi Sugimoto+New Material Research Laboratry

 

【関連リンク】 小田原文化財団

 


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