【受賞】 第49回昭和会展 受賞者決まる

2014年02月06日 15:02 カテゴリ:最新のニュース

 

松村謙三賞は美浪文氏 東京海上日動賞は晃司

 

昭和会賞は該当者なし

 

日動画廊が主催し新進の若手作家を対象とした推薦、公募展として50年の歴史を持つ「昭和会展」。

 

松村謙三賞を受賞した美浪文氏(左から2人目)

松村謙三賞を受賞した美浪文氏(左から2人目)

第49回展は絵画が102名164点、彫刻が18名27点の応募を集めた。その中から一次審査を通過した絵画20名、彫刻5名にシード作家1名を加えた26名が新作を発表し、松村謙三賞には美浪文(みなみあや)氏(1978年徳島県生まれ、鳴門教育大学大学院修了) が選出された。美浪氏は2011年・12年に続き3回目の出品。ろうけつ染めと刺繍によって繊細かつ独特の風合いを表した。

 

また東京海上日動賞には林晃司氏(1988年広島県生まれ、多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻在学中)、優秀賞には設楽俊氏(1985年埼玉県生まれ、日本大学芸術学部美術学科助手)が、昭和会特別彫刻賞には松尾大介氏(1973年岡山県生まれ、国画会会員)、八十島海斗氏(1979年茨城県生まれ、サロン・ブラン美術協会会員)がそれぞれ選ばれた。

 

他に穴畑三千昭、井上直子、小川恵、粕谷剛司、小林一貴、小林宏至、齊藤史明、瑞慶覧かおり、張麗寧、戸田麻子、豊田佳奈子、埴渕祐子、本間佳子、山田婦紀子、吉井愛、米田貫雅、若見優貴、神﨑由梨、林拓也、林遼が新招待作家、田部皓がシード作家、過去の受賞者10名が賛助作家として出品した。

 

なお今回、昭和会賞は「該当者なし」という結果となったが(株)日動画廊社長・昭和会事務局長の長谷川徳七氏は「実力は全体的に高かった」と述べた。また講評では「今回はここ数年になくレベルが高かった。今後は日常的な感情を突き詰めていけば、表現とテクニックがマッチするときが来る」(多摩美術大学・中村隆夫教授)、「一つお願いしたいのは、なぜ絵あるいは彫刻にこだわっているのかを絶えず考えてもらいたいということ。その必然性が煮詰まることが一流への道であり、受賞者にはその素質がある」(平塚美術館・土方明司副館長)との声が挙がった。

 

第49回昭和会展

【会期】 2014年1月31日(金)~2月11日(火・祝)

【会場】 日動画廊東京本店(東京都中央区銀座5-3-16)☎03-3571-2553

【休廊】 日曜

【営業時間】 平日10:00~19:00 土・日曜・祝日11:00~18:00

【料金】 無料

【関連リンク】 日動画廊

「新美術新聞」2014年2月11日号(第1335号)3面より

 


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