【日本橋三越本店】 池田政治・池田カオル彫刻二人展 地・人・風

2016年03月16日 09:45 カテゴリ:最新の展覧会情報

 

初の二人展、郷里で生まれた30点が出品

 

池田カオル「とどいた光」2015年 103.5×47×28cm 乾漆

池田カオル「とどいた光」2015年 103.5×47×28cm 乾漆

池田政治「無限のとき」2015年 122×40×23cm 桂、拭き漆、金泥

池田政治「無限のとき」2015年 122×40×23cm 桂、拭き漆、金泥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「漆」を重要な素材とする彫刻家、池田政治と池田カオルが、二人展「地・人・風」を日本橋三越本店にて開催する。

 

ともに群馬県前橋市の出身で、制作の歩みはほぼ50年。室内空間に適したものからパブリックアートまで幅広い活動を送る池田政治と、中国・唐の時代から伝わる技法「乾漆」に取り組む池田カオル。初の二人展でどのような共鳴が起きるのか期待は高まる。

 

 

池田政治「清爽」2015年 69×24.5×16.5cm 桂、拭き漆、金泥

池田政治「清爽」2015年 69×24.5×16.5cm 桂、拭き漆、金泥

池田カオル「つづく道2015」2015年 60×37.5×29cm 乾漆

池田カオル「つづく道2015」2015年 60×37.5×29cm 乾漆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

池田政治(1945年生まれ)は金沢美術工芸大学卒業、東京藝術大学大学院修了。77年の初個展「木質と量塊への志向」(みゆき画廊)以降、ギャラリーせいほう、日本橋髙島屋、日本橋三越本店などでの個展を軸に活動してきた。群馬県庁舎、多摩動物公園、東名高速・足柄サービスエリアなどパブリックアートも数多い。現在は東京藝術大学名誉教授、東京工科大学デザイン学部長。

 

池田カオル(1946年生まれ)は、東京藝術大学、同大大学院の彫刻科に学び、大学院在学中より二科展で特選になるなど早くから評価が高い。日動画廊や全国百貨店での個展・グループ展を中心に活躍し、主な受賞に第20回昭和会展林武賞(85年)、第8回倉吉・緑の彫刻賞(2009年)など。美術館、公共施設への作品収蔵のほか、寺院への薬師如来像の収蔵など多彩な活躍をする。

 

 

池田政治「月に遊ぶ」2015年 49.5×48.5×12cm ブロンズ

池田政治「月に遊ぶ」2015年 49.5×48.5×12cm ブロンズ

池田カオル「そよ風にさそわれて―春のおとずれ」2015年 40.5×17×20.5cm 乾漆

池田カオル「そよ風にさそわれて―春のおとずれ」2015年 40.5×17×20.5cm 乾漆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今展では、池田政治が拭き漆やアルミ、ブロンズの新作を、池田カオルは乾漆の新作を出品。郷里・前橋の地で生まれた計30点ほどの新作が展示される。

 

有機的・幾何学的なフォルムに手仕事のぬくもりが宿る池田政治。池田カオルは、たしかな存在感に、瑞々しさと軽やかさが同居する。

 

同時代を生きる美術家同士であり、伴侶でもある二人の新作群に、どのような「風」を感じることができるか。春の訪れとも響きあう、作品の数々を楽しみたい。

 

 

【会期】 2016年3月30日(水)~4月5日(火)

【会場】 日本橋三越本店本館6階美術特選画廊(東京都中央区日本橋室町1-4-1)

【TEL】 03-3241―3311

【休廊】 会期中無休

【開廊】 10:00~19:00(3月31日まで)、10:30~19:30(4月1日より)、最終日のみ17:00まで

【料金】 無料

 

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