【千葉】 荒谷直之介展 人へのまなざし

2012年08月10日 18:49 カテゴリ:一水会

 

 

「ねむれる児」 1940年頃

水彩画では困難とされた人物画で大画面に挑み、重厚で暖かみある画風を確立させた水彩画家・荒谷直之介(1902~94)の展覧会が開催されている。

 
荒谷は、富山県に生まれ、早くから画家を志して上京。川端龍子らのスケッチ倶楽部に入り指導を受けるが、病気のため一時帰郷、18年に再上京し、赤城泰舒に師事した。

 

20年、黒田清輝らが指導にあたっていた葵橋洋画研究所で学び、同年日本水彩画展に初入選、36年同展で第一賞、40年には昭和洋画奨励賞を受賞するなど、水彩画家として頭角を現し、同年、小堀進や春日部たすくとともに水彩連盟を結成した。戦後46年には一水会会員に、58年に日展会員となった。

 

人物表現にこだわり、家族や身近な人々、希望に満ち溢れた若いモデルを中心に温かなまなざしで描き、晩年まで一水会展や日展等に作品を発表した。

 

 

 

「支那服の少女」 1967年 東京都現代美術館蔵

本展では、生誕110年を記念し、日本水彩画会展に初入選した「夜の自画像」など初期の作品から孫たちを描いた晩年の人物画や風景画まで、関係資料などと併せて約100点を紹介する。

 

なお、佐倉市は、荒谷が68年から26年間住んだ地で、本展は、佐倉市教育委員会が推進している「佐倉学」の一環として開催される。

 

【会期】 2012年8月4日(土)~9月23日(日)

【会場】 佐倉市立美術館(千葉県佐倉市新町210)

☎043-485-7851

【休館】 月曜、9月18日、ただし9月17日開館

【開館時間】 10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)

【料金】 一般600円 大学・高校生400円 中学生以下無料

【関連リンク】 佐倉市立美術館 公式ホームページ

 

「新美術新聞」2012年8月21日号(第1288号)1面より

 

 

〈招待券プレゼント〉

同展の招待券を、5組10名様にプレゼントいたします。

メールのタイトルに「荒谷直之介展 招待券プレゼント」とご記入の上、①郵便番号②住所③氏名④年齢⑤職業⑥当サイトへのご意見 を以下のメールアドレスまでお送りください。

present@art-news.co.jp

締切 8月25日必着

 

※応募多数の際は抽選とさせていただきます。なお当選者の発表は、発送をもってかえさせていただきます。

 

 


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